666 History

▲1983年「FACE」OPEN当時の写真

1983年8月、大阪のアメリカ村にある大阪屋心斎橋西ビル(現:日宝心斎橋西ビル)の2階に666の前身となるショップ「FACE」をオープン。ロンドンを中心に、イギリスに出向いて買い付けた洋服やアクセサリーを販売する一方、ロンドンの最新ヘアカットやまだ当時は日本で入手できなかったクレイジーカラーを使用した原色のカラーリングをショップ内にて実践。 「WORLDS END」や「ROBOT」の靴やスーツ、パトリック・ロイド・ジョンソン氏がデザイン・運営していた「JOHNSONS」「DEMOB」等、当時のロンドンの最先端ファッションブランドを、日本でどこよりも早く紹介していた。同時に、キングスロードにあった「BOY」、イーストロンドンの伝説のOiパンクファッションショップ「LAST RESORT」の商品も現地イギリスで買い付け取り扱っていた。

▲1985年「666」OPEN当時の写真

80年代半ばの日本には、まだイギリス製のパンクウェアを販売しているショップはほとんどなく、日本国内でインディーズやハードコア・パンクの人気が少しずつ高まり、パンクス達からの需要が増える中、“1985年9月13日(金)”に「100%イギリスから直輸入した洋服とアクセサリーを販売するパンクショップ」として、現在の大阪店の場所に「666」をオープン。 当時、日本で入手する事が難しかった「Dr.MARTENS」のブーツや、「WENDY’S」のスタッズベルトやリストバンド、ロンドンコーン・スタッズ等を販売し、多くのパンクス達に支持さ れた。また、666オープン当初から、赤いキルティング裏地の英国製サイドベルトのライダースジャケットを販売し、いち早く日本に紹介したのも666である。この頃は「FRED PERRY」や「CAVERN」等のMODS系アイテム、「N・CORNBROSS/CRONT」等のTEDS系アイテム、「JOHNSONS」をはじめとするROCKERS系アイテム等、英国ユースカルチャーの商品を扱い、後の666の根源にも繋がる。また「ARTIFICIAL EYE」の商品も扱い、コラボレーションアイテムもリリースしたり、イギリス生産で仕上げた本格的なクレープソール付きのオリジナルクリーパーズ(ラバーソール)等も扱い、販売していた。

▲当時の「宝島」広告

1987年には、原宿のキャットストリートに666東京店をオープン。THE CLASHモデル(現:LJM-1)やシド・ヴィシャスモデル、シープシキン(羊革)を使用したハードコアモデル(現:LJM-4)等、次々とオリジナルのライダースジャケットをリリースし、規模も拡大していく。 また、CHAOS U.K.やナパーム・デス、S.O.B、ライズ・フロム・ザ・デッド等、国内外のパンクバンドのライブやイベントを企画、協賛し、パンクファンの要望に応えていった。 1992年からは、当時のLEWIS LEATHERSのオーナー、リチャード・ライオン氏の協力の下、同社の往年のモデルを復刻するプロジェクトに着手。2003年にはコム・デ・ギャルソンとのコラボレーションも実現し、代理店契約が終了する2005年まで、現在に繋がる礎を築き上げた。 1996年には、GEORGE COX社に別注をかけた「10777」という品番のクリーパーズが大反響を呼び、その後のGEORGE COXへの別注ブームの先駆けとなる。同時に、この頃から日本市場の正規代理店となり、今なお継続している。

▲当時のツアーポスター

1997年7月には、渋谷寄りの明治通りの2階に666東京店(後の渋谷店)をオープン。「SEDITIONARIES」の名作の復刻が実現し、同時に「英国のユースカルチャーから生まれたファッションを、現代のストリートで着こなす為の洋服」をコンセプトにした「666 Original Clothing」ラインをスタート。この年、現在に続く666カタログVol.1を発行。 1999年秋には、SKINS系ファッションをメインにした「Joe Hawkins」ラインをスタート。2000年 10月には、裏原宿に666原宿店もオープン。同時に「King Mob」ラインもスタート。翌年、2001年2月2日、シド・ヴィシャスの命日には「Mywayman」ラインもスタート。

▲666カタログのVol.1

2008年には、666 LEATHER WEARで使用するスタンダードな革を、イタリアンハイドから、より品質の高いスティアハイドに一新し、さらなる品質の向上を実現。この年、初の別冊カタログも同時発行。この時の666カタログVol.27より、親交のあるミュージシャンの方々がモデルとして参加。多くのミュージシャン達の協力も得て、現在まで繋がる。 2009年秋冬、現ラインナップの中でも人気の「LJM-1TF」をリリース。このタイトフィットモデルが軸となり、近年のタイトフィット化にも着手していく。2010年には、ヴィンテージのような経年変化を楽しめる茶芯の100%ベジタブルタンニンなめしのホースハイド(馬革)をタンナーと共同開発し、オプションとして追加。 2012年4月、東京店を原宿に統合。旧原宿店の向かいとなる、現在の666原宿店、ジャスト原宿ビル2Fに移転オープン。2015年9月13日には「30周年」を迎え、666 LEATHER WEARの定番モデルも、メンズ・レディース共にタイトフィットモデルを充実。 2016年、666 LEATHER WEARは生産国を100%日本に移し、「MADE IN JAPAN」として、よりこだわり抜いたラインナップを取り揃えている。